幼児期からの早期治療
様子をみましょう。と、言われました
歯科検診で受け口(反対咬合)と言われましたが、「様子を見ましょう」と言われました。が、大丈夫ですか?と質問を受ける事があります。確かに、永久歯が生え変わるタイミングで自然と治ることもあります。しかし、遺伝の場合には自然と治る可能性は極めて低いと考えて良いでしょう。まずは、お近くの矯正歯科にかかり検査を受ける事をお勧め致します。
大半の場合、早期の治療で改善が期待できます。
なぜ、乳歯のうちから治療をするの?
永久歯が生え揃ってからでは、遅いと言われています。
咬み合せを逆のままにしておくと、下顎骨が過成長しし易い状態になってしまいます。取り返しのつかない事になってしまう前に治しておくべきです。治療を行わず、放置してしまうとサ行・タ行の発音に特徴的な舌足らずな話し方になったり、食事の仕方に特徴が出てくることがあります。反対咬合の特徴的な顔貌に劣等感を感じたり、心理的な苦痛を感じる事があります。心の負担を軽くし素敵な毎日を過ごして頂けるようなお手伝いが出来れば幸いです。
どうやって治すの?どのくらいかかるの?
筋機能のアンバランスさが不正咬合を造ります。
バランスを整えて、調和を取れば受け口(不正咬合)は回復します。反対咬合の原因の一つは、舌が低い位置で機能していることです。まずは、舌を拳上して上げる事です。そのようにバランスを取り戻してあげる器具がマウスピースです。就寝中に使用し、取り外し出来る装置なので、十分に主治医の指導を受けて使用して頂くことをお勧め致します。
一度治せば、大丈夫ですか?
マウスピースの治療法は、およそ1年間を目標に治療をしてまいります。
一度治せば、大丈夫という方がほとんどです。しかし、成長する過程で歯並びが崩れる可能性があり、再治療を必要とする場合もあります。女子は15~16歳。男子は17~18歳まで成長しますので、そのころまで定期健診を受けられることをお勧めしています。